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生涯投資家

会見での「お金儲けは悪いことでしょうか」という趣旨の発言から、金の亡者だ。儲かれば何をしてもいいと思っているなど、散々なことを言われてきた村上さん。私も、お金儲けのことだけを考えている賢い人。そんな印象を持っていました。しかし、この本を読んでその考えは一変。村上さんは、ずっとあるべき姿を発信し続けていたのですね。上場企業の在り方と同時に、メディアの在り方も考えさせられた一冊です。

「コーポレートガバナンス」という言葉がしきりに出てきます。「企業価値を最大するためのアプローチ」と考えたらわかりやすいかもしれません。いろんな資産を持っている企業がそれを有効活用できていない。そこで、村上さんはものをいう株主になって、価値を高めるお手伝いをする。しかし、これが乗っ取りだと言われるわけです。

さらに、2006年のニッポン放送の経営権問題、ライブドア対フジテレビの騒動。こういった所で、全メディアは村上さんを意図的に悪人に仕上げていたように思います。それはそうですよね。メディア相手に戦っていたわけですから、みんな防衛しようとするわけです。その村上さんは今、復帰をしてシンガポールを拠点に活動しています。頭が真っ白になり印象も変わりましたが、やっぱり凄い人ですね。色々と考えさせられた一冊です。


著者名:村上世彰
ページ数:276ページ
出版社: 文藝春秋
発行日:2017/6/21
定価:1700円+税

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